日本映画におけるアニメ(アニメーション)作品の歴史は、100年以上にわたって発展してきました。以下、映画としての日本アニメを軸に、時代ごとにわかりやすく解説します。
① 草創期(1910年代〜1930年代)
🎞 日本アニメの誕生
- 1917年
日本初のアニメ作品とされる- 下川凹天『芋川椋三玄関番之巻』
- 幸内純一『なまくら刀』
- 手描き・紙切り・黒板アニメなど、試行錯誤の時代
- 上映形態は短編映画として劇場上映
📌 この時代は「映画館で見るアニメ」が当たり前でした。
② 戦前・戦中期(1930年代〜1945年)
🎖 国策映画としてのアニメ
- 音声付きアニメの登場
- 1945年
- 瀬尾光世『桃太郎 海の神兵』
- 日本初の長編アニメ映画
- 戦意高揚・教育目的の作品が中心
📌 技術的には大きく進歩しましたが、表現の自由は制限されていました。
③ 戦後復興期(1950年代)
🌱 商業アニメ映画の始まり
- 東映動画(現・東映アニメーション)設立(1956年)
- 1958年
- 『白蛇伝』
日本初のカラー長編アニメ映画
- 『白蛇伝』
📌 「ディズニーに追いつけ、追い越せ」を合言葉に、本格的な映画制作が始まります。
④ テレビアニメと映画の分岐(1960年代)
📺 TVアニメの誕生
- 1963年
- 手塚治虫『鉄腕アトム』
- 低予算・短納期の制作方式が主流に
🎬 映画アニメは
- 東映まんがまつり
- TVアニメの劇場版
として発展
📌 映画とテレビで制作スタイルが分かれた重要な時代です。
⑤ 作家性の時代(1970〜80年代)
🎨 表現の拡張
- 1979年
- 『ルパン三世 カリオストロの城』(宮崎駿)
- 1984年
- 『風の谷のナウシカ』
- 1988年
- 『AKIRA』(大友克洋)
📌
- 子ども向け → 大人向け映画アニメへ進化
- アニメ映画が「芸術表現」として評価され始める
⑥ スタジオジブリと黄金期(1990年代)
🌍 世界進出
- 1997年
- 『もののけ姫』
- 2001年
- 『千と千尋の神隠し』
- ベルリン金熊賞、アカデミー賞受賞
📌
- 日本アニメ映画が世界的文化として認知
- 興行収入の主役に
⑦ デジタル化と多様化(2000〜2010年代)
💻 技術とテーマの拡張
- 新海誠『秒速5センチメートル』『君の名は。』
- 細田守『時をかける少女』『サマーウォーズ』
- 3DCG・デジタル彩色が標準化
📌
- 個人作家性の強い映画がヒット
- 若者・海外ファンを獲得
⑧ 現代(2020年代〜)
🚀 グローバル産業へ
- 『鬼滅の刃 無限列車編』(2020)
- 日本映画史上最高興行収入
- アニメ映画が邦画の中心ジャンルに
- 配信(Netflix等)との連動制作も増加
📌
- 劇場×配信×海外市場の時代
まとめ
日本映画アニメの歴史は
「短編実験 → 国策 → 商業化 → 作家性 → 世界文化」
という流れで進化してきました。
